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私たちはセールストークをする時に、話す内容ばかりを重視してしまいがちです。

しかし会話の印象は、話者の仕草や話すテンポなどによっても大きく印象が変わります。

そのため、内容だけではなく、商談をする時の姿勢にも十分に気をつけたいものです。

今回お話するのは理想的な商談時の話し方です。

早口で話す人は決して少なくありません。

早口で話すと、より多くの情報を短時間で伝えられますが、ビジネスシーンで早口はNGとされています。

それではどのように話したら良いのでしょうか。

また、自分の話すテンポはどうしたらわかるのでしょうか。

これらのポイントについてお話ししたいと思います。

セールストークで早口がNGとされる理由

まずはセールストークで早口が良くないとされる理由について紹介します。

①相手が聞き取りにくい

早口の最大のデメリットと言えば、相手に聞き取ってもらいにくいという点にあるでしょう。薬の飲み方や手当の方法など、重要な事項を早口で説明すると、飼い主さんが聞き取れず、誤用されるおそれがあります。何度も聞き返されると、かえってコミュニケーションに時間を要することになります。特にお年を召した飼い主さんは聴力が落ちていることがあるため、ゆっくり話すように心がけましょう。また、専門用語は飼い主さんも耳なじみがなく、説明してもすぐに理解されないことがあります。その際には図などを使用して、飼い主さんの反応を見ながら説明してください。

 

②自信がないと思われる

緊張していたり、自信がなかったりすると人は早口になる傾向があります。普段はゆっくり話せるのに、人前だとあがって早口になってしまうという人は多いでしょう。しかし、セールストークで早口になってしまうと、「自信がないのではないか?」と飼い主さんから不審がられてしまいます。あなたの動物病院の信頼を確保するためにも、どっしりと構えてゆっくりと話し、飼い主さんに安心感を与えましょう。 

 

③一方的なコミュニケーションになってしまう

前回のブログでは、矢継ぎ早に質問する、一方的なコミュニケーションはNGとお伝えしました。会話のキャッチボールを意識しているつもりでも、早口で話すとあなたのほうがたくさんの情報量を伝えているかたちになってしまいます。これは決してキャッチボールができている状態とは言えません。あなたと飼い主さんの話す量が同程度になるように、会話のテンポを合わせましょう。

 

④かみやすく息切れしやすい

話すスピードが速いと舌がうまく回らず、どうしても噛みやすくなります。噛むと人は気になってしまうものです。また、会話の合間に息継ぎをする時間を十分にとらなければ、酸欠になり、ゼーゼーといった息切れが相手に伝わってしまいます。これは非常にせわしない印象になるため、とにかく落ち着いて話すようにしましょう。

理想的な会話のテンポとは

NHKのアナウンサーは、「1分間で300文字話す」早さを心がけていると言います。実際、テレビのアナウンサーは非常に聞き取りやすいテンポで話すため、ぜひ意識してみてください。アナウンサーの後を追って話す練習をしてみると、理想的なテンポが身につきます。

 

また、ワンランク上を目指すのであれば、話す内容に合わせて微妙にテンポを変えてみましょう。データや専門用語など、少し難しい話をするときには誰でも聞き取れるようにゆっくりと、反対に自分の熱意を伝えたいときには、やや早口で気持ちを強く押し出しましょう。このように会話のリズムに緩急をつけることで、より実りのある商談ができるようになります。

口の開き方も意識して話そう

早口になってしまう人の多くは、しっかりと口を開けずに話しています。口を開閉する間隔が短いからこそ、短時間でたくさん話せてしまうのですね。しかし、これでは早口かつ小声になってしまい、相手に伝わりません。さらに表情筋の動きが乏しく、感情が伝わりにくくなります。

しっかり口を動かせていないなと感じる方は、一度しっかり口を開くように意識してみましょう。表情筋をきちんと動かして、一語発するに1~2秒かけると、言葉の印象が変わってきます。

腹式呼吸を意識して話そう

woman's lips

話している間に息切れを起こしてしまうあなたは、早口で話している可能性大です。息切れを起こさないようにするためには、お腹を上下させて呼吸する、いわゆる「腹式呼吸」を意識してみてください。仰向けになって限界までお腹をふくらませ、少しずつ息を吐きながらお腹を凹ませていく練習をすると、この呼吸方法が自然と身につくようになります。

 

ゆっくりと話せるようになると、飼い主さんも安心感を覚えて、あなたとのコミュニケーションを楽しんでくれます。また、プライベートでも相手と話すテンポを合わせることで、会話が盛り上がるようになります。自分は早口だと意識している方は、ぜひ今回紹介した方法を意識してみてください。

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