前回のブログでは、何度も飼主さんに商品の説明をすることの大切さをお伝えしました。
しかし、実際のところ飼主さんと直接コミュニケーションを取れる機会というのはそう多くはないはずです。
そのなかで使い方を発信していくためには、身の回りにあるさまざまなツールを使って伝えていく方法が有効だと考えます。
具体的にはどのような方法があるのでしょうか。
今回は商品の説明方法と効果的なツールの使い方について紹介していきたいと思います。
まずは誰に使い方を知らせるのかを考える
商品の使い方説明は、実際に商品を購入してくれた方を対象に行うものだと考えられがちです。確かに実際に購入してくれた飼主さん向けの説明は欠かせないものです。しかし、対象者を限定してしまうのは少しもったいないと考えます。
店頭での実演販売や通販番組を見るとよくわかりますが、わくわくするような商品の使い方を見せることで、まだ手に取ったことがない飼主さんから「この商品が欲しい」「このアイテムを使ってみたい」と思ってもらえるかもしれません。YouTubeやSNSなど、不特定多数に対して情報を発信できる媒体を用いるときには、新規の飼い主さんの存在を意識して商品を説明すると、興味を持ってもらえる可能性がグッと上がるでしょう。
また、数回来たきりであなたの動物病院から離反してしまった飼主さんや、しばらく足が遠のいている飼主さんを呼び戻したい時にも、商品紹介コンテンツは有効です。「今、こんなに魅力的な商品を扱っている」と宣伝することによって、「久しぶりに行ってみようかな」という気持ちにさせることができます。
せっかく複数のツールを用いて宣伝するのであれば、それぞれの媒体の特長に合わせてコンテンツを制作してみましょう。
テキストを用いた使い方説明書はマスト
家電製品の説明書は人に読まれないことも多く、無意味に思えてしまうかもしれません。「それよりも今の時代は動画コンテンツのほうが視聴してもらいやすい」と、動画コンテンツの制作を考える人も多いと聞きます。しかし、私はまず何よりも文字を使ったテキストコンテンツの制作を先にすべきだと考えます。
その理由はさまざまですが、「テキストはすべてのコンテンツの基本となるものだから」という考えが私のなかにはあります。動画を作るにしても、写真を撮るにしても、それだけで商品の使い方が100%伝わるわけではありません。文字による補足説明が必要です。効率的かつ効果的に商品情報を伝えるためには、まずおおまかな構成を考えて文章を組み立てていきましょう。その文章は広告・チラシの発行や、ホームページの制作、動画の撮影に至るまで、さまざまなシーンで役立つはずです。
SNSで伝えるならInstagramかTiktokがおすすめ
今やすっかり私たちの生活に浸透しているSNS。個人アカウントだけではなく、企業アカウントとして自分の動物病院のアカウントを開設している人も多いでしょう。TwitterやLINE、またYouTubeも一種のSNSと言われていますが、商品の使い方説明を発信するのであれば、InstagramまたはTiktokの活用をおすすめします。
なぜでしょうか。まずInstagramは動画と写真の両方を投稿できるため、動画の制作技術がなくても写真を使って、ビジュアルで商品の説明をできるようになります。近年、「リール機能」と呼ばれる短時間の動画投稿機能が備わったことで、さらに動画も投稿できるようになりました。ユーザー数が多く、拡散力も高いと言われるInstagramに投稿することによって、知名度の向上を期待できます。
Tiktokは10代から20代前半のユーザーが多いSNSで、やはり3分程度の動画を投稿することができます。ペット動画やハウツー動画が多く投稿されていることから、動物病院の商品説明動画のニーズも高いと予想されます。うまくユーザーの目に留まればたちまち拡散され、一気に知名度を高められるでしょう。
このように写真や動画に収めたコンテンツはSNSをうまく活用して、積極的に拡散していきましょう。同じコンテンツをホームページに載せても問題はありません。また、撮影した動画を動物病院内のテレビに映し、診察・会計待ちの飼主さんに見てもらうのも良いでしょう。
イベントを企画して実演してみよう
テキストや動画など、コンテンツを制作して多くの飼主さんに見ていただく方法もありますが、あなた自身が飼主さんの目の前で商品を使って説明してみるという手もあります。コンテンツを制作する手間が省けますし、専門家であるあなたが直接飼主さんに呼びかけることで、その商品の効果に説得力が増します。飼主さん感謝イベントとして複数人を集め、おすすめの商品の使い方や魅力を示すと、また商品の売れ行きが変わっていくでしょう。
今回は商品の説明方法について紹介しました。ひとつの方法にこだわるのではなく、複数の方法で発信をすると、さまざまな層に興味を持ってもらえるようになるでしょう。ぜひ実践してみてください。