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成功できない人の特徴シリーズ、今回は最終回となる第3弾です。

動物病院の院長であるあなたは、普段どの程度積極的に動いていますか。

院長の立場を良いことに、雑用や雑務をすべてスタッフに任せ、ルーティンの診療サービスのみ行っているということはありませんか。

そうだとしたら、経営者としては怠慢といえます。

優れた経営者こそ、他の誰よりも積極的に動いているものです。

今回は行動力の大切さと、普段から身につけておきたいフットワークの軽さについてお話ししたいと思います。

行動力のある獣医師とは

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動物病院を開業したばかりは忙しく動き回っていても、いざ開業するとルーティンワークに追われ、新しいことをまったく取り込んでいないと言う獣医師は少なくありません。日々のルーティンワークに慣れ切ってしまうと、新しい情報や課題にも疎くなり、どんどん時代遅れの動物病院になってしまうのです。

動物病院の数は年々増加していて、現在は15,000軒近くもの動物病院が存在します。新しく、清潔な病院やハイスペックな機器を備えている動物病院も少なくないなか、選ばれる動物病院になるためには、最新情報を常にチェックし、課題にも積極的に取り組んでいく必要があります。また、日々の雑務を自分で担うことも重要です。単純作業に思えても、自分の手でこなすことで、新しい発見があるかもしれません。毎日同じことの繰り返しと感じていれば、まずひとつ新しいことから始めてみましょう。

獣医師の行動力は従業員教育にも有効

日本海軍の名将であった山本五十六が残した「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」という言葉はあまりにも有名です。スタッフに覚えてもらいたい業務は、まず指導者みずからが「やってみせ」なければ、説得力が生まれません。「先生だってできていないのに、なぜ私たちがやらないといけないの」と思われてしまう可能性もあります。そのため、スタッフの研修時にはまずは自分から率先して、手本を見せる姿勢を心がけましょう。従業員教育に携わることで注意点や改善点に気づくことができますし、気持ちもリフレッシュできて一石二鳥です。

行動力を身につけるために獣医師が心がけたいポイント

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行動力は一朝一夕で身につくものではありません。また、自分は一所懸命動いているつもりでも、周りから「無駄な動き」「空回り」と思われてしまったら、あまりにも悲しいものです。行動力を身につけたいのであれば、以下のポイントを意識しましょう。

コミュニケーションを積極的に取る

行動力のある獣医師や経営者の多くは知識や情報量が豊富で、世の中の流れにも敏感です。それは多くの人と日頃から積極的にコミュニケーションを取っているからだと考えます。些細な雑談のなかにも経営のヒントやコミュニケーションのコツが隠れているものです。飼い主さんはもちろん、自分の動物病院内のスタッフ、また同業者同士などとコミュニケーションを取る機会があれば積極的に話しかけ、また相手の話も聞くようにしましょう。コミュニケーションを避けていると情報の伝達ミスが発生しやすくなり、トラブルにつながりかねません。

新しいキャンペーンを定期的に実施する

行動力があると周りにいち早く認めてもらうためには、新しい施策をどんどん打ち出すことです。すべて成功させるのは難しいものですが、いくつか試していけば成功する確率も上がっていきます。無駄な出費を抑えるべく、最初はローコストな施策から始めて、慣れてきたら費用が掛かる広告やDMを打ち出してみると良いでしょう。飼い主さんからのアンケートやポスターの貼り出しなど、ありきたりに思える施策も大きな変化への一歩です。あなたが業務にマンネリを感じているのであれば、ぜひ実行してみてください。

決断も重要な行動のひとつ

自分が動き回るのは得意でも、最終的な決断を委ねられるのは苦手と言う獣医師は少なくありません。「失敗したときの責任を負いたくない」「もう少し考えれば、もっと良い案を思いつくかも」と思い、決断を先に延ばしてしまうようです。どんなに良い施策を思いついたとしても、最終的に院長であるあなたが決断しなければ、スタッフ全体を動かすことはできません。気づいたときには他の動物病院に先越されていたということがないように、早めに決断をしましょう。決断力も重要な行動力のひとつです。「いつまでには絶対に決める」とリミットをあらかじめ定めておくと判断を下しやすくなります。

 

年を重ねたり、毎日の業務に慣れたりしていると、どうしても動きが鈍くなりがちです。しかし、獣医師の行動力不足はスタッフ全体のモチベーション低下を引き起こします。マンネリ化している動物病院に、飼い主さんは魅力を感じません。毎月最低でもひとつ、新しい目標を立て、それをやりきる行動力を身につけていきましょう。

 

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