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自分の動物病院の認知向上を目指して、広告出稿を計画する人は少なくありません。

しかし、広告を見て実際に購入してくれる人は実は驚くほど少ないのです。インターネット調査会社のマイボイスコムによると、「インターネット広告を見て購買した」と回答している人はわずか5%。20人に広告を見てもらって、ようやく一人に購入してもらえるのが現状です。もちろん魅力がない広告であれば、さらに購入率は下がるでしょう。

予算が限られているようであれば、消費者の心を確実にキャッチできる、魅力的な広告づくりが求められます。

そのために必要なのは、課題の提示とそれをクリアできる商品のアピールのふたつを取り入れます。今回は広告に入れるべき要素について考えてみたいと思います。 

購入に至るまでに存在する関門とは

どんなに高い効果を期待できる商品であっても、金額が高すぎれば、購入を躊躇してしまうものですよね。また、機能性には惹かれるけど、デザインに魅力がなく、他社の商品が選ばれてしまうということも。どのような業界においても、購入に至るまでの関門はつきものです。

動物病院の場合はいかがでしょうか。来院者が増えない、商品が売れないという場合、どこに原因があるのか、考えてみたことはありますか?それを理解できていないのに広告を企画しても、的外れなものになってしまいます。なぜ思うような利益を上げられないのか、まずは理由を徹底的に考えましょう。

主な要素は以下の5つです。

  • アクセスが悪い
  • 料金設定が他の動物病院に比べて高い
  • スタッフの接客態度や技術・知識量が他院に比べて劣る
  • 外装や内装が古かったり、汚れていたりして清潔感がない
  • 設備が古かったり、少なかったりする

このようにさまざまな関門となる課題があります。もし、今自分の動物病院の課題を可視化できないのであれば、一度動物病院の口コミサイトやGoogleレビューを参考にしていただくことをおすすめします。自分の動物病院の客観的な評価がわかるはずです。なかには耳が痛いものや、感情的に書かれていて参考にならないものもありますが、突破すべき関門のヒントをいくつか見つけられます。

関門を見つけたら対策を考える

自分の動物病院の課題を把握することができたら、次はそれをどのように広告へと落とし込むのかを考えます。たとえば料金設定だと思えば、お得なキャンペーンを企画して、広告に盛り込むことをおすすめします。

また、広告も見せ方によっては、欠点を魅力に変えられます。例えば「何十年も経過した古い病院」と言うと聞こえは悪いですが、「何十年も実績を積んでいる老舗の動物病院」と言い方を良くすることも可能です。デメリットをあえて逆手にとって、メリットとして打ち出すと、見た人からの印象も良くなります。 こういった手法を知ることで、広告に入れる要素がわかってくるはずです。

広告を出稿したら必ず効果測定をする

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自分の動物病院の課題と解決策をすべて広告に取り入れたからといって、必ずしも来院者が増えるとは言えません。自分たちで広告制作を考えている動物病院であればなおさらです。プロの広告代理店でさえ、何度も効果測定をし、トライ&エラーを繰り返しながら広告を作り直しているものです。ですから、一回で確実な効果を出せるとは考えずに、最低半年間は広告を出稿し続けていきましょう。

購入まで複数の関門があると考える場合には、毎回違う関門を意識した広告を出稿すると、幅広い層にアピールできます。

購入というアクションを喚起するためには

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自分の動物病院の魅力を十分にアピールできているはずなのに、なぜか購買率や集客力が上がらない。その場合、もしかしたら「購入」という行動を起こしづらい欠点が、自分の広告にはあるかもしれません。「いいな」と思わせることはできても、実際に財布の紐を緩めさせるのは、なかなか大変なことです。「手続きが面倒くさそうだから、またやろう」と思われ、そのうちに忘れられてしまうのはよくある話です。

そのようなことがないように、購入につながりやすい導線を広告には敷いてあげます。期間限定のキャンペーンを打ち出したり、モニタープランを企画したりすると、「今すぐ購入しなきゃ」と、思ってもらうことができます。また、購入動線を簡素化することも重要です。どんなに良い商品だとしても、記入欄が多いと面倒くさくなって「まぁいいや」と思われてしまう可能性が高いためです。購入のハードルを飛び越えやすいポイントを設けておくことが、購入へとつながります。

購入というゴールに行き着くのは想像以上に大変なことで、広告出稿時には数多くのトライ&エラーが求められます。しかし、一度コツがわかれば広告を出稿しやすくなり、来院者数の増加に伴って、動物病院の活性化を期待できるでしょう。これから広告を作成する方は、ぜひ参考にしてください。 

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