動物病院でも広告を打つときには、写真が必要です。写真があるとないとでは、広告効果が全く変わってくると、私自身も感じています。しかし、この時に選ぶ写真というのは、ひとつの大きなポイントです。ひとつ選び方を間違えると、広告効果どころか、来院者さんを逃してしまうことに繋がりかねません。今回は写真の選び方にスポットを当てて、お話をしたいと思います。 

気持ちの悪い動物病院の広告は逆効果

最近インターネットを見ていると、妙に気持ちの悪い広告を見かけることがあります。多くは美容系や健康食品系の商品広告で、毛穴が強調された鼻の写真や、薄毛が目立つ頭皮の写真についてはもう何度も目にしています。ブツブツと毛穴が密集した写真は非常に不快で、集合体恐怖症気味の私にとってはたまりません。

確かに気持ちの悪い広告というのは不快感を覚える一方で、印象に残るものです。私自身、今でもあの広告写真の気持ち悪さをはっきりと思い出せます。広告は見る人に印象を与えるものであり、その意味では成功していると言えるかもしれません。

しかし、インパクトを与えることができても、その商品を積極的に購入したいと思わせるには、逆効果であると思えてなりません。むしろ気持ち悪い写真を堂々と打ち出してくる企業のセンスの悪さに嫌悪感を抱き、敬遠する人がほとんどではないでしょうか。少なくとも私の周りでは、そんな風に考えている人がほとんどです。

気持ちの悪い写真が出る広告は、広告ブロックアプリで表示されないようにすることができます。ブロックされてしまっては、そもそも広告自体を見てもらえません。「インパクトを与えたら勝ち」という安易な考え方は、かえって自分の動物病院の首を絞めることになるのです。

そのため、私は自分の動物病院の広告を打つ時にも、気持ちが悪いと思われそうな写真は絶対に使わないようにしています。例えば動物の患部を大写しにした写真や、悲しそうに顔を歪めている動物の写真などです。しばしば動物関連の広告では、薄暗い保健所のような施設に入れられた動物を載せているものを見かけます。そのような広告も、決して明るい感情を生み出すものではないため、私は避けるようにしています。

気持ちの悪い写真や暗い雰囲気の写真は、飼い主さんから敬遠されてしまうおそれがあります。定番かもしれませんが、やはり明るく清潔で、新規の飼い主さんも通いやすい雰囲気にあふれた広告が一番ではないでしょうか。

広告を作成するうえで気を配りたいポイントは、以下の記事を参考にしてください。

関連記事:動物病院の広告にはわかりやすさがマスト!気を配りたいポイントとは

動物病院で使う写真のポイント

two brown and white dogs running dirt road during daytime

明るく清潔で、好印象な動物病院の写真を用意する時にはいくつかのポイントがあります。まずは動物病院の外観と内装、それぞれの写真を用意することです。全体の様子がわかれば、飼い主さんも具体的なイメージが湧いて、通いやすくなります。 

また、スタッフが笑顔で写っている写真も効果的です。動物を一緒に入れてあげると、より賑やかな雰囲気になりますね。反対に機械や手術台など、無機質なイメージを与えるものは全面的には出さないようにしています。使うとしてもあくまで補足程度です。そのようにすることで、暖かみのある写真になります。

今はスマートフォンの撮影機能も向上していますが、宣伝に使うのであればやはりプロのカメラマンに撮ってもらうことをおすすめします。プロは良い雰囲気のある写真を撮るのがとても上手で、一般人が撮ったものと比べると差は歴然です。一度撮影してもらった写真は何度でも使えるため、できれば一度はプロに依頼すると良いでしょう 。

スタッフを広告に載せるメリットや効果的な方法については、ぜひこちらの記事を参考にしてください。

関連記事:広告には動物病院の獣医師や看護師を登場させよう

写真そのものではなくだけではなくレイアウトも大切

man in white dress shirt wearing round analog watch with brown leather bracelet holding black chihuahua during daytime

写真そのものの中身はもちろん大切ですが、意外と重要なのがレイアウトです。広告一面に小さな写真をたくさん載せると、かえって情報が伝わりにくく、ごちゃごちゃとした印象になります。落ち着きがなく、別の意味で気持ち悪さを感じとられてしまうかもしれません。色や全体の雰囲気を統一して、レイアウトを決めると良いです。SNS に複数枚の写真を投稿する時には、最もよく撮れた写真1枚をメインにして、数枚つけ加えてください。

レイアウトについては、こちらの記事が参考になります。

関連記事:広告画像の上に文字を載せるのはNG?効果的なレイアウトとは

奇をてらって、あえて気持ちの悪い写真や何を伝えたいのかがわかりづらい写真を使う人がいますが、これは基本的にNGです。初めて広告を打つ人であればなおさらです。

まずは動物を愛している姿勢が伝わる写真を用意して、掲載するようにしましょう。年季が入っている病院でも撮り方次第では、趣きのある外観の動物病院に見えます。自信のある広告写真を残すためには、ぜひプロのカメラマンに頼んでみてください。

そして何枚か撮影して、最も良いものを選びましょう。動物だけではなく、動物病院の外観や内装、スタッフと情報が多ければ、広告掲載だけではなくホームページを充実させられます。

 

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