緑の葉の横にあるスクラブルで綴られたメンタルヘルスという言葉

動物病院の経営者として、最も大切な心構えは何だと思いますか。

診療技術や知識、経営センス、コミュニケーション能力などを思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし、私はそれらのなかでも、決してあきらめないマインドこそが最も重要だと考えています。

粘り強く、しつこいくらいにチャレンジし続ける姿勢は、動物病院だけではなく、すべての経営者にとって必要なものであると、成功者は口を揃えて言います。

 

もちろん経営には失敗がつきものです。そこで「もうダメだ」と諦めてしまうか、「見直して、もう一度チャレンジしてみよう」と思うかが成功の分かれ道になってくるのではないでしょうか。

今回は一度失敗したくらいではくじけないマインドの大切さについてお話ししたいと思います。

ダメだったときに考えるべき3つの要素

一杯の温かい飲み物

誰にでも失敗はあるものです。たとえ失敗しても、やり直せば次は成功するかもしれません。そのことは誰もがわかっているはずなのに、自分のことになると後ろ向きになりがちです。「ダメだったから次も無理だろう」と理由をつけて、自分を正当化した経験は誰にでもあるのではないでしょうか。しかし、理由をつけて逃げ続けていると、経営改善のチャンスをいつまで経っても掴むことはできません。ダメだったときこそ、以下の3つのポイントを意識するようにしましょう。

施策のプロセスを見直す

失敗を悪い意味で引きずってしまいがちな人こそ施策のプロセスを見直し、一体どこが悪かったのかをとことん考えてみましょう。「あれもやっておけばよかったのでは?」と客観的な気づきを得ることによって、新しくチャレンジすべきことに気づけます。もし「ベストはすでに尽くした、もうやるべきことはない」と思うのであれば、それはそれで気持ちを切り替えて、次の施策に進みましょう。切り替えの速さも、経営者には欠かせない資質です。

周りからのフィードバックを受け止める

どんなに客観的な視点に立ったつもりでいても、自分のこととなると自分で気付けないことがあります。そのため、失敗した施策は周りからのフィードバックを受けるようにしてください。院内のスタッフはもちろん、取引先や飼い主さんから意見を求めるのもありだと私は考えます。

 

フィードバックを受けるときに重要なのは、必要以上に落ち込まないこと。欠点を指摘されると、まるですべてが悪かったかのように思えてしまう人がいますが、そのように思う必要はまったくありません。良くないフィードバックだけを真摯に受け止め、どのように改善していくかを考えるようにしましょう。

フィードバックをもとに施策を見直す

一度ダメになった施策はまるでなかったかのように扱い、方向性が全く違う、新しい施策を打ち出す人がいますが、あまりおすすめはできません。真新しい施策はまた失敗する可能性がありますし、そもそも施策自体を考えるのにも時間がかかります。それよりも一度失敗した施策を見直してマイナーチェンジしたほうが遥かに効率的です。改善した施策がうまくいけばあなたに自信がつき、経営者として成長できるようになります。

諦めない環境づくりも大切

スクラブル チップ形成シフトは、白い羽の近くの単語を発生します。

ここまでで紹介した3つの考え方も非常に重要ですが、これまですぐに諦めてしまうことが多かった方にはハードルが高いと感じるかもしれません。いわゆる「逃げ癖」がついていると、「失敗を見直して改善していこう」と前向きな気持ちになりにくいものです。思い当たる節があるあなたは、まず周りの環境から変えて、逃げ癖を少しずつ直していくことから始めましょう。ここでは逃げ癖を改善する3つのポイントを紹介します。 

諦めない施策の数を増やす

逃げ癖、諦め癖を直すには、何よりも成功体験を増やしていくことが大切です。それが増えれば増えるほど自信がついて、簡単には諦めないようになるでしょう。今施策が10個あったとしたら、そのうち3個は何があっても達成するまで続けるといった、具体的な目標を設定してみてください。数を意識して取り組んでいくことによって、達成率を上げることができます。

信頼できる仲間を周りに置く

周りからのフィードバックを受けるのが大切だと説明しましたが、その仲間が信頼に値する人でなかったらいかがでしょうか?「あの人のアドバイスは役に立たないのでは?」と疑心暗鬼になってしまうこともあるでしょう。そうなれば継続の意思も揺らぐものです。フィードバックを真摯に受け止めるためには、あなたに有益なアドバイスをしてくれる、本当に信頼できる人材で周りを固めましょう。

ポジティブマインドを忘れない

誰でも失敗すれば落ち込みますし、自信を失くすものです。そのようなときでも失敗を好意的に見られる人には伸びしろがあります。「失敗してしまった!恥ずかしいからなかったことにしたい」ではなく、「この失敗を解決できたら、どんないいことが起こるだろう」と考えてみませんか。同じ失敗でも向き合い方を変えることによって、あなたの動物病院の今後が変わっていきます。

 

あなた自身が考えた施策はどのようなものであっても大切にすべきです。失敗したからといってすぐに新しい施策に乗り換えず、とことん向き合ってみてはいかがでしょうか。

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