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社会人にとって、身だしなみへの気配りはマナーのひとつです。それであるにも関わらず、街中でスーツが着崩れている人を見かけることがあります。そして、これは動物病院経営者の間でも例外ではありません。自営業者である動物病院経営者は、周りに身だしなみを指摘してくれる人がそう多くはなく、ついつい無頓着になってしまいがちです。

スーツを着て、ネクタイを締める必要がないことからも、うっかり身だしなみが緩みやすいのではないかと私は推測しています。しかし、これではいけません。経営者の身だしなみは動物病院そのものの印象を大きく左右するものです。今回は身だしなみの大切さと、気をつけたいポイントを紹介します。

病院における清潔感の必要性

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動物病院は、一般的な人間が通う病院と比較して、どうしても不衛生な環境になりがちです。飼い主さん達が連れてくるペットが粗相をしたり、大量の毛を落としたりするため、どうしても臭いや汚れが充満しやすいと日々感じています、その環境に慣れてしまうと、獣医師やスタッフも「どうせ汚れてしまうのだから、そんなに身だしなみに気を配らなくてもいいや」と考えてしまうのかもしれません。しかし、これは決して褒められたことではありません。動物病院で働くスタッフや獣医師は、言ってみれば動物病院の顔です。その顔役の身だしなみが乱れていると、より動物病院に対して不衛生な印象を抱かれてしまいます。

スタッフ全員の身だしなみを整えるためには、まず獣医師やスタッフが着る白衣や制服に気を配って、まとめてクリーニングに出すことをおすすめします。白はどうしても汚れがつきやすく、また落ちにくい特徴があるため、自宅の洗濯機では汚れを落としきれないことがあります。また、白衣自体はきれいでも、アイロンをかけておらずにしわくちゃの衣類を着ている人もいますので、ピシっとした白衣・制服を用意するためにもまとめてクリーニングに出したほうが良いでしょう。

白衣のインナーにも注意を

ほとんどの獣医師は、院内で白衣を着て過ごすことになるかと思います。そのため白衣の下のシャツやスラックスには無頓着になりがちです。しかし、飼い主さんは、獣医師と対面したときに意外とスラックスやシャツの状態を見ています。そのため、インナーにもきちんと気を配りましょう。靴にしても、わざわざ革靴を履く必要はありませんが、日ごろから磨いておいて、きれいな状態をキープしましょう。

顔回りの身だしなみには細心の注意を

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身だしなみを整える時には、服装だけではなく、顔周りにも気を配るようにしてください。男性獣医師の場合、無精髭が生えていると一気に不衛生な印象になるため、きちんと毎朝剃り、ヘアスタイルもすっきりと整えましょう。顔周りが不潔であると、動物病院そのものが不潔な印象になることも。ペットの命を預かる動物病院が不潔な状態であれば、どんなに良い診療サービスを提供したとしても、飼い主さんは寄り付きません。

また、意外と見落としやすい身だしなみと言えば「手」です。爪が伸びていたり、垢がたまっていたりすると、「その手でペットを触られたくない」と拒絶反応を起こされてしまうことも。そのようなことがないように、指の爪は丁寧に短く切って揃えるようにしましょう。

女性獣医師・スタッフの身だしなみは?

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私は男性ですので、女性のメイクやファッションには詳しくありません。しかし、女性獣医師のなかには、良くも悪くも獣医師っぽく見えない、華美な装いをした方もいると聞きます。明るいイメージにはなるかもしれませんが、厚化粧すぎると匂いもしますし、かえって不衛生な印象につながります。アイシャドウや口紅の色は控えめに、ナチュラルメイクにしたほうが好印象です。髪の毛にしても、ロングヘアは束ねたほうが確実に清潔感は増します。

女性の身だしなみについては、女性なりの感覚があるかと思いますので、あまり男性が口出しすることをおすすめしません。あまりに干渉しすぎると、セクハラとみなされてしまうこともあります。気になるようであれば、他の女性スタッフにさりげなく伝えてもらうように頼んでください。

画一的な身だしなみを押し付けるのではなく、 現代的な感覚を取り入れつつ、動物病院のブランドイメージに合った身だしなみを大切にするようにしましょう。

病院外だけではなく病院内の視線にも敏感に

身だしなみは、飼い主さんや取引業者など、外部の人にしか見られていないと思っていませんか。決してそのようなことはなく、院内のスタッフも見ているものです。外面だけ良くて、中身はぐちゃぐちゃということがないように、細やかなところにも気を配りましょう。パリッとした見た目の経営者がいると、スタッフのモチベーションもおのずと上がっていきます。

もし、身だしなみについて見直したいのであれば、ホテルや他の医療機関など、清潔感や信頼感が特に求められる業種の身だしなみを参考にし、あなたの動物病院においても同様の意識を持つように心がけましょう。

動物病院のスタッフの身だしなみチェックリスト

最後に動物病院のスタッフが心がけるべきポイントをチェックリストにして紹介します。何から整えていけば良いのかわからないという方、ぜひ参考にしてください。

チェック項目 内容
白衣・制服 ・汚れ、シミがないか
・シワがないか(アイロンがかかっているか)
・ボタンがきちんと留まっているか
・サイズが合っているか(だらしなくないか)
インナー ・白衣・制服から透けて見えない色・柄であるか
・首元や袖口からだらしなく見えていないか
頭髪 ・清潔に保たれているか(フケ、寝ぐせがないか)
・業務に支障のない髪型であるか(長い髪はまとめているか)
・前髪が顔にかからないように配慮されているか
・髭はきちんと剃られているか(男性)
・メイクは職場にふさわしい清潔感のあるナチュラルメイクであるか(女性)
・目やに、鼻水などがついていないか
手・爪 ・爪は短く清潔に整えられているか
・爪の間に汚れがないか
・指輪やブレスレットなど、業務に支障のあるアクセサリーは外しているか
・口臭がないか
・清潔に保たれているか(汚れがないか)
・破損していないか
その他 ・体臭・香水の匂いが強すぎないか
・ハンカチやティッシュを携帯しているか
・マスクは清潔なものを正しく装着しているか
・アクセサリーは派手すぎず、業務に支障のないものを使用しているか
・ストッキングが伝線していないか

「人は見た目がすべて」とは言いませんが、それでもやはり良いに越したことはありません。人に不快感を与えないように、清潔な服装や髪型を日々心がけましょう。特に白衣や制服は動物病院の顔でもあるため、定期的にチェックするようにしてください。 

 

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