person picking white and red book on bookshelf

あなたは、昨年1年間でどれだけの本を読みましたか?50冊以上読みましたか、それとも数冊しか読めませんでしたか。

私も学生時代に比べると、読書量は確実に減っていると感じます。スマートフォンが普及している昨今にあって、読書量の減少は仕方がないことかもしれませんが、それでもやはり書籍からはスマホでは得られない情報を得られることが多いと考えています。

今年の目標のひとつに「読書」を掲げている私が、限られた時間を使って有効に本を読むために身につけたいと思う習慣を今回は紹介したいと思います。

「読書をしないといけないとわかっているのに始められない」という方は、ぜひ参考にしてください。

「読書=全部読まないといけない」は思い込み

woman holding mug in front of book

なぜ大人になると読書から遠ざかってしまうのでしょうか。その理由を考えたときに、私は「そもそも読書=面倒くさい」という印象を持ってしまうからだという結論に至りました。

ある程度大人向けに作られた実用書や小説は短くても200ページ、長いものになると500ページを超すものがあります。一般的に1ページあたりの文字数は1,200~1,500文字。200ページの書籍でも2万文字以上を読まなければならないと思うと、「うっ…」となりますよね。実際のところ、1冊当たりの本を読了するには3~5時間はかかるでしょう。

しかし、「最初から最後まで本を読み通さなければならない」という思い込みは今年から捨ててください。なぜならその思い込みこそが、読書習慣を遠ざけてしまうためです。

確かに長編推理小説であれば、すべて読まなければ意味がわからなくなってしまうこともあります。しかし、自己啓発書や解説書であれば、必ずしもすべて読まなくても十分な情報を得られるものです。

パレートの法則に見る正しい読書法

books on bookshelf

私たちは幼い頃の学校教育で、「本は最初から最後まで読むもの」と教えられているため、途中で読書をやめてしまうことに抵抗があるかもしれません。しかし、考えてみましょう。長文の書籍を読み切ったところでどれほどの量を覚えているものでしょうか?一冊の本をすべて読み切った人も、半分しか読まなかった人も、記憶している量に大きな違いはないと私は考えます。

以前このブログでも紹介した「パレートの法則」をご存知でしょうか。「全体の20%のなかに重要な要素の80%が含まれている」というものです。これは読書においても同じことが言えます。20%のうちの80%は、全体的に見れば16%。すなわち200ページの本のなかで重要な情報はわずか32ページ分にしか書かれていない計算になります。

この32ページに含まれる情報を確実に記憶できるように、今の時代の考え方にふさわしい読書術を身につけましょう。

カラーバス効果を駆使して読書を始めよう

最初から最後まで闇雲に読書しているだけでは、作者が本当に言いたいことや、書籍内の重要なポイントに気づくことはできません。注意深く読んでいるつもりでも、見落としてしまうこともあるでしょう。

短時間の読書で確実に学びを得るためには、読書前にまず前書きと後書き、そして目次に目を通しましょう。おそらくすべてのページを足しても10ページ程度です。そして、その10ページ内には、必ず何度も出てくる単語や言い回しがあります。これが、その本の「キーワード」です。

「この本ではこのキーワードを説明しているのだな」「作者はこのキーワードの重要性を伝えたいのだな」と作り手の想いを受け取ることができます。こうなると本がぐっと読みやすくなります。

最初から読み進めていくにしても、あらかじめキーワードを意識していることで、そのキーワードが目につきやすくなるはずです。これは「カラーバス効果」と呼ばれる心理学用語であり、このブログでも解説したことがある言葉です。

キーワードの周辺部分を注意深く読み込むことで、その本の真の価値に気づくことができ、すべてのページを読破しなくても十分な有効性を感じられます。読書が長続きしない方は、ぜひ試してみてください。

読書のコツがわかれば読書が楽しくなる

カラーバス効果を意識した読書法を身に着けることで多読が可能になり、読書がどんどん楽しくなります。短時間で有益な情報を取得できることがわかれば、積極的に書籍にも手が伸びるようになるかもしれません。これまでは「読むのに時間がかかるから」と敬遠していた長編小説や分厚い書籍にもチャレンジできそうですね。

今年は「多読」を目標にして新しい読書法を身につけてみてはいかがでしょうか。読書を進めていくなかで、動物病院経営のヒントが見つかるかもしれません。

 

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