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「カラーバス効果」という言葉をみなさんは耳にしたことがありますか?

特定のことを意識し始めると、それに関連した情報が目や耳に飛び込んできやすくなるという現象のことです。

みなさんも朝の占いで「今日のラッキーカラーは青」と言われ、その日一日中青い色のものが目につきやすくなったという経験はありませんか。

それはカラーバス効果によるもので、本当に青いものが多かったわけではなく、自分の意識づけによって青いものが目についた可能性が高いと考えられます。

この心理効果は動物病院の広告にも応用することができます。

今回はカラーバス効果の活かし方について紹介していきます。

広告にカラーバス効果を用いる基本的な方法

広告にカラーバス効果を用いる場合、特定のキーワードやカラーをテーマに据えて、広告に盛り込みます。小さな文字やビジュアルだと目立ちませんので、全体のバランスを見つつ一定の大きさを確保しましょう。そして、一度決めたキーワードやカラーはしばらく固定化するようにしてください。たとえすぐに広告効果が得られなかったとしてもです。

最初は反応が薄くても、何度も広告を出し続けているうちに「あのフレーズは〇〇動物病院だ」と反射的に気づいてもらえるようになります。

飼い主さんに自分ごと化していただくためには

Darts, Dartboard, Game, Sports, Target, Hit, Precision

どんなに目立つキャッチフレーズやカラーを広告に用いたとしても、見た人が「私には関係のない広告だ」と思われては意味がありませんよね。極端な話、動物を飼っていない人に動物病院の広告を打ち出しても効果は得られないでしょう。

特定の層に確実に訴求をするためには、まずターゲットを明確に定めなければなりません。どのようなペットを飼っている人なのか、年齢、性別、居住地、生活水準など、ターゲットを絞りこめばこむほど、キーワードやカラーを決めやすくなります。

例えば「小型犬を飼っている20代の男性・女性」をターゲットに定めたとしましょう。その際には、

「ワンちゃんの骨折や脱臼にもすぐ対応!」

「地域最安値に挑戦中!」

などのフレーズが良いかもしれません。

ご存知の通り、小型犬は中型犬や大型犬に比べると骨折や脱臼しやすいため、対応の迅速さや丁寧さを前面に出すと、小型犬の飼い主さんに振り向いてもらえる確率が高まります。

また、若年層は質よりも価格を重視する傾向にあるため、リーズナブルな点をアピールするとより効果的です。

一旦決めたフレーズは、そう簡単に変えないようにしましょう。動物病院の軸がブレて、自分の動物病院の売りが伝わりにくくなるためです。

他にもある効果的なキーワードの選定方法

Mental Health, Mental Wellness, Mind, Mindfulness

カラーバス効果は、特定のターゲットを定めている際に用いるべき心理効果です。しかし、特段ターゲットを定めることなく、幅広い飼い主さんに自分の動物病院の存在を知ってもらいたいと考える方もいますよね。そのような場合、どのようなキーワードを広告に盛り込むべきでしょうか。カラーバス効果同様に、心理効果を例に挙げつつ紹介します。

①ミルグラム効果

人はどうしても権威に弱いところがあります。ブランドバッグや高級車の人気の高さからも、その傾向がわかります。

たとえばペットフードを売り出したい場合、ノーブランドのペットフードよりも、著名人やインフルエンサーが推奨しているペットフードや、ブランドもののペットフードのほうが、信頼できると感じますよね。この心理効果は「ミルグラム効果」と呼ばれるものです。

この心理効果を狙って新商品を打ち出す際には、

  • 99%の獣医師がおすすめする~
  • フォロワー〇万人のインフルエンサー〇〇イチオシの~
  • 〇〇賞受賞の高品質

など、権威をアピールできるキーワードを用いてみましょう。ノーフレーズのアイテムと比べたときに、飼い主さんの反応が変わってくるはずです。

②フォールス・コンセンサス(偽の合意効果)

「フォールス・コンセンサス」とは、自分の考え方は至極一般的で正しいと思い込んでしまう心理を指します。特に日本人は協調性を重んじる傾向にありますので、

  • 95%の飼い主さんが使っている
  • 9割の猫好きさんが選んだ

といったフレーズを使ってみると、購買促進効果を期待できるでしょう。

このフォールス・コンセンサスは、バンド効果によく似ています。このブログで紹介したこともある「バンドワゴン効果」とは、たくさん集まっているところに引き寄せられやすいという人間心理を指すものです。「たくさんの人が評価している」「大多数の人が購入している」点をアピールすると、飼い主さんも商品やサービスを手に取りやすくなります。

ターゲットの購買欲を刺激するためには、広告でも気の利いたキーワードやフレーズが求められます。これらをゼロから想像するのはなかなか難しいため、まずは定番のフレーズをアレンジして使用し、徐々にオリジナリティをプラスしていくことをおすすめします。そのことによって動物病院の売上が変わっていくかもしれません。

 

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