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動物病院を経営するなかでは、キャンペーンを実施する機会も多いかと思います。ペットフードを割引したり、予防接種の料金をお値打ちに設置したり…キャンペーンの種類は動物病院によってさまざまです。キャンペーン期間は当然、飼い主さんも来やすくなり、一定の集客効果を期待できます。しかし、そうかといってキャンペーン期間を長く設定しすぎるのは決して良いとは思えません。

なぜキャンペーン期間が長すぎるのは良くないのでしょうか。理想的な期間はどれくらいなのでしょうか。

今回は理想的なキャンペーン期間について解説していきたいと思います。

理想的なキャンペーン期間とは

動物病院に限らず、キャンペーンを実施している企業の多くは1~2か月に期間を設定している印象を受けます。日本全国でキャンペーンを打っている大企業では、周知が行き渡るために少し長めにキャンペーンを打ち出しているのかもしれません。

しかし、主にローカルでキャンペーンを打ち出している動物病院では、もう少し短めに設定することが多いようです。私としても1か月のキャンペーン期間はやや長いように思えます。

「キャンペーン」というのは期間が限定されているからこそ、集客効果を期待できる面もあります。それが1か月となると、「長い」「まだまだ期間に余裕があるから、今行かなくてもいいか」と思われてしまい、さほどキャンペーン効果を感じられない可能性があるのです。

キャンペーンを打ち出すからには多少なりとも「今行かなきゃ!」と意識を刺激する必要があります。そうかといって、3日や1週間では短すぎ、周知が行き渡る前に期間が終わってしまう可能性大です。総合すると2週間の長さはベストと考えます。

いざキャンペーンが始まったら、動物病院の認知を高めるためにも、最後まで諦めずに声掛けをすることが大切です。駆け込み需要の大切さについては、こちらの記事で触れています。

関連記事:キャンペーンへの誘導は締切直前が効果的!駆け込み需要を狙おう

景表法の観点から見たキャンペーン期間の注意点

キャンペーンを実施する際に注意を払いたいのが「景表法(=景品表示法)」の問題です。法律でキャンペーンの期間は指定されていませんが、もしあなたが「期間限定」などとうたう場合は少し注意が必要です。

期間限定と伝えておきながらキャンペーンを延長するとなると矛盾が生じてしまい、景表法違反になるおそれがあります。たとえ好評なキャンペーンでもむやみに延長せず、一旦締めて新しいキャンペーンを打ち出すことをおすすめします。

また、キャンペーンを何度も繰り返すと特別感がなくなるため、1年に数回程度の実施がおすすめです。実施する際には、こちらの記事を参考にしてください。

関連記事:キャンペーンは定期的に開催してブランディングをしよう

キャンペーン期間を短くする分告知はしっかりと

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キャンペーン期間は2週間程度と短めがベストですが、その短期間でしっかりと集客をしなければいけません。どんなに魅力的なキャンペーンだとしても、認知度が低ければ集客を期待できないでしょう。

「●月○日~●月△日までキャンペーンを実施します!」とホームページやチラシで、PRを頑張ってみてください。周知が行き渡ることで、キャンペーンへの期待も高まり、2週間の間で一定の飼い主さんが来てくれるはずです。キャンペーンの告知期間は実施日の1か月前~2週間前がおすすめ。あまり事前に告知をすると、キャンペーンの存在自体を忘れられてしまうおそれがあるため、季節の変わり目などタイミングを狙って打ち出しましょう。

事前告知の重要性については、こちらの記事が参考になりますよ。

関連記事:キャンペーンを実施するときには事前告知が大切

キャンペーンのベストタイミングは?

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キャンペーンの実施期間は長さも重要ですが、時期も重要です。人の印象に残りにくい微妙な時期よりも、年末年始や夏休み、季節の変わり目など、わかりやすい時期に設定することをおすすめします。クリスマスやハロウィン、バレンタインといったイベントに合わせて開催すると、飼い主さんの印象にも残りやすいものです。

ご存知の通り、動物病院では年に数回、予防接種のシーズンが訪れます。予防接種の時期を意識している飼い主さんは多いので、この時期を狙ってキャンペーンを計画しましょう。3~6月はフィラリアや狂犬病の予防接種で最もキャンペーンを打ち出しやすい時期といえます。暑くも寒くもない、気候的にもベストシーズンで、飼い主さんを呼び込みやすい時期と言えます。冬の終わりからキャンペーンを告知し、春にたくさんの飼い主さんを呼び込みましょう。

キャンペーンを実施するときには、そのときに需要の高いメニューを全面に打ち出したキャンペーンがおすすめです。フィラリアや狂犬病の予防接種の時期であれば、複数の予防接種をセットにして割引するキャンペーンを打ち出すと、魅力に感じられます。

ペットホテルを展開している動物病院であれば、飼い主さんが旅行に出やすい夏休みやゴールデンウィーク、年末年始にキャンペーンを実施すると、利用者の拡大を期待できます。何泊かできる宿泊チケットを販売すると、リピーターの獲得にも役立つはずです。

反対にキャンペーンの開催を避けたほうが良い時期もあります。それは同業者がキャンペーンを開催しているタイミングです。キャンペーン期間がかぶると飼い主さんの取り合いになってしまうため、近所の動物病院の動きをチェックしておきましょう。

 

今回は動物病院がキャンペーンを実施するときの理想的な期間を紹介しました。あまりキャンペーンを実施したことがない動物病院も一度実施することで、効果を実感できるはずです。少しでも高い効果を感じられるように、キャンペーンの期間や内容、そしてタイミングを見極めて実施しましょう。そしてキャンペーンを実施する前には、内容そのものだけではなく告知にも力を入れるようにしてください。この記事がキャンペーンの参考になれば幸いです。

 

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