木製の机の上の銀の iMac

私たち経営者は、人生の中心に仕事を置いてしまいがちです。

獣医師という職業柄、休みの日にも勉強が欠かせないと考える方も少なくありません。

しかし、これで本当にあなたの人生は充実するのでしょうか?

仕事一辺倒になってしまうと視野が狭くなり、大切な人や物を見失ってしまうおそれがあります。

本当に仕事ができる人ほどオン・オフの切り替えがうまく、生き生きとしているものです。

そこで今回はワーク・ライフ・バランスという言葉に代わって今注目されている「ワーク・イン・ライフ」について考えてみたいと思います。

仕事と遊びを分けて考えるワーク・ライフ・バランスとは違い、「人生の中に仕事がある」という考え方のワーク・イン・ライフから仕事のコツが見つかるかもしれません。

ワーク・イン・ライフとは

スクラブル チップ形成シフトは、白い羽の近くの単語を発生します。

ワーク・イン・ライフとは、「人生のなかに仕事がある」という考え方のこと。これまでの日本人は仕事に重きを置くことが多かったものですが、人生を第一に置いて私生活も充実させることで、自分らしい働き方を見つけられるようになると私は考えます。

「仕事と遊びの両立」を考えるときには、今まで「ワーク・ライフ・バランス」という言葉がよく使われてきましたが、この考え方はあくまで仕事と私生活(遊び)を切り分けるものでした。そのため、遊びが大切だとわかっていても、どうしても仕事に偏ってしまうという人が多かったものです。かく言う私もその一人でした。

一方、ワーク・イン・ライフでは人生の充実を最重視しているため、「私生活を充実させるために仕事がある」「遊びのために全力で仕事をしよう」という考え方に至るのです。まだまだ新しい考え方ですが、これを職場で意識することによって、さまざまな改善を試みることができるようになります。詳しく説明していきましょう。

ワーク・イン・ライフの考え方がもたらす効果とは

オフィスワークをしている人々

ワーク・イン・ライフの考え方を動物病院のスタッフに共有することによって、どのような効果を期待できるのでしょうか。私は主に以下の3つの効果を期待できると考えています。

スタッフのモチベーションを高められる

これまでの日本には少なからず、「仕事のためにプライベートが犠牲になるのは仕方がない」という考え方が根付いていたかと思います。遊びを我慢して仕事に取り組むことを美徳とする風潮も確かにありました。経営者であればそれもいいかもしれません。しかし、その考えに付き合わされるスタッフの心中はいかがなものでしょうか。仕事にそこまで熱中できず、モチベーションが下がってしまうスタッフがいても不思議ではありませんよね。

それもワーク・イン・ライフの考え方を取り入れることによって、「やりたいことに合わせた働き方」が実現されるようになり、士気が高まると私は考えています。「プライベートのために全力で仕事をしよう!」と気持ちを切り替えられるかもしれませんね。

業務効率化の実現

スタッフのモチベーションが上がれば、仕事のパフォーマンスもおのずと向上します。「プライベートの時間をしっかり確保できるように、仕事の方法を工夫してみよう」と自発的に考えられるようになるでしょう。または「動物病院の収益が上がれば、ボーナスで還元されて、たくさん遊べるかもしれない」と考えて、前向きに仕事に取り組むかもしれません。

このようにワーク・イン・ライフには、さまざまなポジティブ要素が含まれています。

スタッフの離職率を下げられる

ワーク・イン・ライフとは、仕事に熱心に取り組む人と、プライベートを重視する人の両方を尊重する、多様性のある考え方といえます。あなたの動物病院も、さまざまな働き方を認めることによってスタッフはもちろん、あなた自身も働きやすくなります。結果的に動物病院全体の雰囲気が良くなり、スタッフの定着率を上げることもできるでしょう。

ワーク・イン・ライフの取り入れ方

ワーク・イン・ライフは概念でありますが、その考え方を促進する施策を動物病院に取り入れることは可能です。ここでは現実的に動物病院へ取り入れられそうな施策を紹介します。

働き方に柔軟性を持たせる

ワーク・イン・ライフの事例として、テレワークを導入している企業がありますが、動物病院では現実感がありませんよね。しかし、働き方に柔軟性を持たせることはできます。フレックスタイム制を取り入れたり、週3日制度を採用したりするなどはその一例です。すべてを取り入れるのは難しいかもしれませんが、もし今あなたの動物病院がシフトでガチガチになっているようでしたら、少しフレキシブルな要素を取り入れてみると改善されるかもしれません。

DXなどで業務の効率化を図る

もし人手不足であなたの動物病院が回っていなければ、とても遊びの時間はとれませんよね。スタッフを雇用する手もありますが、人手不足が叫ばれる今、必ずしも人材を確保できるとは限りません。それであれば、近年注目されているDXを動物病院に取り入れてみてはいかがでしょうか。そんなに高度なシステムではなく、在庫管理システムなど身近なものから取り入れてみると何か変わるかもしれません。

全力で仕事をした後の遊びは最高に楽しいものとなります。そんなライフスタイルを目指して、ワーク・イン・ライフの考えを意識してみてはいかがでしょうか。

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