Workplace, Workspace, Home Office, Office, Desk, Laptop

個人が経営する動物病院の多くは、地元の飼い主さんのおかげで経営が成り立っています。

そのため県外など幅広いエリアよりも、半径5km圏内の地元にフォーカスをしてマーケティングや広告活動を行ったほうが効率的かつ効果的です。

しかし、ローカルビジネスやエリアビジネスの方法を知っている人は意外と多くはありません。

そこで今回は、地元に根差した動物病院だからこそできる、効果的な集客方法を紹介します。新しい飼い主さんを獲得したいと考えている方は是非参考にしてください。

チラシやビラなどアナログな広告活動を行う

費用対効果の高さから、最近はSNSなどのオンライン広告を使う動物病院が増えてきています。それ自体は決して悪いことではありませんが、高齢者が多く暮らす地方都市では、なかなか見てもらえないことも。これではいつまで経っても自分の動物病院の知名度は高まっていきません。

そのような方におすすめしたいのは、新聞折り込みチラシやポスティングといた従来の広告活動です。スタッフの手によって配られたチラシやビラは、わざわざ検索しなければならないインターネット広告と比べると見てもらえる可能性が圧倒的に高く、認知してもらえます。「家から近いから、次の予防接種のときには行ってみようかな」と、カジュアルな気持ちで思ってもらえることもあります。

ほとんど無料で配信できるSNS広告と比較すると、コストこそかかりますが、その分高い集客力を期待できます。またアナログな広告活動といえば、ハガキを使ったDM(ダイレクトメール)もおすすめ。DMは一度見た後リビングに置いておく人も多く、家族全員に目にしてもらえるます。置きっぱなしにしていれば、一度見た後に忘れることもないでしょう。エリアビジネスであれば、ハガキもすぐに届けられます。 

ローカルビジネスだからこそリピーターづくりを意識しよう

どんなに自分の動物病院を懇意にしている飼い主さんでも、居住地が遠ければなかなか来ていただきにくいものです。それも病院付近の飼い主さんをターゲットにしたエリアビジネスを展開することで、頻繁に足を運んでいただけるチャンスを作れます。

一度来院していただいた飼い主さんに、リピーターとなっていただくためには、事前予約キャンペーンや回数券販売キャンペーンの実施がおすすめ。私の経験上、「来院時に次回の予約をすると施術料10%オフ」などとすると、近所の飼い主さんは喜んで予約をしてくれます。このキャンペーンを繰り返すことで、新規だった飼い主さんもリピーターになってくれます。

回数券キャンペーンもローカルビジネスだからこそおすすめの手法です。遠方の飼い主さんであれば「次回に足を運べるかわからないから、購入しにくい」と思われがちですが、近隣の飼い主さんであれば購入していただける傾向にあります。

友達紹介キャンペーンを実施しよう

美容院やエステサロンではすっかりおなじみである、友達紹介キャンペーン。友人を一人連れてきてくれたら、紹介者さんの施術料が割引されるというものです。大抵の場合、紹介者さんの近所に住んでいる友人を紹介されるため、エリアビジネスのさらなる拡大を期待できます。紹介する側も紹介される側も双方が得するキャンペーンであれば、より喜ばれますので、ぜひ取り入れてみてください。

近所の店舗に協力をお願いする

よくさまざまな業種の店舗のチラシを店頭に並べている飲食店や雑貨店がありますよね。全国規模のチェーン店であれば、お願いするのは少々難しいものですが、個人が経営している店舗であれば、自分の動物病院のチラシやクーポンを置いてもらえるように頼んでみましょう。快くOKしてもらえる可能性が高いです。ただし、こちらから一方的に頼むだけでは失礼に当たりますので、常連の喫茶店や個人病院などに頼んでみると良いでしょう。ペットアイテムを販売している店舗であれば、より高い集客効果を期待できます。

口コミには徹底的に気を配る

エリアが小さなコミュニティであればあるほど、動物病院の噂がすぐに広まるものです。そして口コミの威力は良くも悪くも絶大であるため、常に気を配るようにして下さい。Googleの口コミなどをチェックして、悪い口コミがあれば謝罪の言葉と前向きな対処策を記しておくようにしてください。これだけでも、相手に与える印象は変わってきます。「小さなエリアだから、多少悪い口コミがあっても気にすることはない」と構えていると、どんどん悪評が広まっていくかもしれません。

地元に愛される動物病院は、家族何世代にわたって来院されていることが多く、長く続くものです。そのような動物病院を目指すためには、ローカルに対象を絞ってマーケティングをしていくと良いです。自分の動物病院のスタッフだけではなく、近隣店舗も巻き込んで集客をしていくと、より地元に根差した経営を展開できます。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事