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今日はちょっとマニアックですが、広告レイアウトにおける白黒反転についてお話ししたいと思います。通常は白色をベースに、黒い文字が書かれていますよね。画像や動画でも白をベースに、色がついていることがほとんどです。しかし、これをあえて逆にして、黒地に白文字を書いている広告もあります。これは、広告手法として果たして正しいのでしょうか。さまざまな観点から考えていきたいと思います。

白黒反転技術を使った広告のメリット

A decorative lettering

広告を白黒反転させる最大のメリットは、インパクトにあると言っても過言ではありません。白地に黒文字ですと、どうしても単調でありきたりなイメージになりがちですが、それを反転させるだけで簡単にインパクトが出ます。そのため、とにかくインパクトを重視したい人は白黒反転技術を使う傾向にあります。

また、黒には高級感、重厚感、威厳など、白にはないイメージがあり、スタイリッシュさを打ち出したい商品やサービスの広告に使われることが少なくありません。

白黒反転技術を使った広告のデメリット

メリットも少なくない白黒反転テクニックですが、デメリットも存在します。黒は威圧感を与える色でもあるため、黒を基調にした広告を見た人は不安感を抱くことも。心霊特集や都市伝説系のサイトには、白黒反転技術が多く使われています。それを見るとなんとなく不安な気持ちに駆られます。それと同じことです。

また、得体の知れないものを販売しているサイトは、白黒反転技術を使う傾向にあります。そのことを知っている消費者からは、「白黒反転=なんだか怪しい」という先入観で見られてしまうことも。よほど効果的に使っていれば問題はありませんが、高等技術が必要であるため、初めて広告を打つ時には、白黒反転の利用を避けたほうが良いです。

白黒反転は読む人の目を疲れさせる

白黒反転は「なんとなく怪しい」と感じる、抽象的なデメリットだけではありません。白黒反転は、実際に読む人の目を疲れやすくさせるものです。そのため、長文を打つ時にはもっとも読みやすいとされる「白地に黒文字」スタイルを使いましょう。どんなにおしゃれな見た目だとしても、読んでもらえなければ意味はありません。この点は、白黒反転の大きなデメリットです。

動物病院の雰囲気に白黒反転は合わない

そもそもの話、動物病院と白黒反転技術は親和性が低いと考えています。通常、動物病院には、暖かい雰囲気や清潔な印象が求められるものです。なかには高級感を求める人もいますが、そう多くはありません。白黒反転は人の心を不安にさせる作用があるため、病院というネガティブなイメージを持たれがちな施設の紹介に使うと、余計に不安を煽ってしまいます。テキストや画像に色を使うときも、黒や白などの無機質な色ではなく、オレンジやグリーンといった、明るく安らぎを与えられる色のほうが適しています。

現実的に白黒反転はコストがかかる

より現実的な問題として、白黒反転は印刷代にコストがかかるという問題があります。それならば、色のついた紙に印刷すれば良いかと思われるかもしれません。しかし、印刷会社によると、濃い色に薄いインクを乗せることはできないようです。そのため、コストを抑えたい人は白黒反転を避けたほうが良いです。

このことは、白黒反転に限った話ではありません。背景を青や赤にしたとしても、同じ分のコストがかかってきます。極力コストを抑えたいようであれば、白地に黒文字のモノクロ印刷がベストです。

白黒反転を使わずにインパクトを与えるには

black white and red textile

白黒反転技術を使わずに、フォントを目立たせることは可能です。方法はいくつかありますが、最も早いのはフォントを変えてみること。前回のブログでも紹介しましたが、一般的なテキストに使われる明朝体は読みやすいフォントですが、インパクトにはいまひとつ欠けます。広告に長文を載せる際には、キャッチフレーズや目立たせたいところだけフォントを変えてみると良いでしょう。手書き文字や枠を使った袋文字もおすすめですが、すべてに同じフォントを使うと、メリハリがなくなるので部分使いをしてください。

単純ですが、目立たせたい部分だけを色文字にするのも有効です。これは教科書や資料でもよく使われるテクニックですね。この場合、注意喚起をするのであれば赤文字、少し長めのテキストを目立たせたいときには青文字といった具合に使い分けると、より読みやすくなります。

言うまでもなく、写真や画像の存在も重要です。どんなに魅力的なことを書いていても、テキストだけでは印象に残りません。1枚の広告には最低1枚、最高でも3枚ぐらいの写真を載せてアピールをしましょう。

白黒反転技術は高度な技術が利用されるため、安易に手を出すのはあまりおすすめできません。 今広告のレイアウトを考えている方は、スタッフもしくはプロの広告代理店からアドバイスを受けつつ、自分の動物病院のイメージに合った広告を考えてみてください。

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