私たちは生まれた頃から現在に至るまで、さまざまなチャレンジをしてきたかと思います。

子どもの頃は勉強や運動、習い事がそれにあたりますし、大人になってからは仕事に打ち込んで結果を追い求めています。

もちろん勉強や仕事だけではなく、趣味など本業以外のこともチャレンジ対象のひとつです。そのなかには、きちんと結果を出せる人もいれば、残念ながら出せない人もいます。

私がこれまで見てきたなかで感じるのは、成功する人は何をしてもある程度結果を残せていて、反対に成果を出せない人はどの分野にチャレンジしても失敗してしまう人が多いということです。

残酷な話に思えますが、これは行動力の差によって出てしまうものだと私自身感じています。

失敗した人はよく「才能」や「運」を理由にしますが、私は行動力こそが成否を決める最大の要因だと考えています。

この行動力について今回はお話ししたいと思います。

面倒くさいは行動力の最大の敵

sleeping woman in train at daytime

たとえば動物病院の経営を改善したいと思っても、なかなかチャレンジできていない人がいます。私の周りにもそのような方がいて、理由を聞いてみたところ、「時間が取れない」「予算がない」と言い訳をして、結局何もやっていないようなのです。

今は集客の方法や、口コミ評価を上げるノウハウはインターネットのさまざまなサイトで触れられています。チラシを作るとか、広告代理店に頼むとか、アンケート調査をするとか、いろいろな方法がありますし、誰もがスマホを持っている今の時代、簡単に知識は手に入るはずです。しかし、理想ばかりを口にして実際に行動している人は驚くほど少ないと感じています。

逆に言えば、行動力さえあればある程度成功のセオリーを実践できる時代です。しかし、それも「あの人は特別だから」とか「あれだけの予算があれば自分だってできるよ」などと言い訳に徹している人が悲しいくらい多い。

いろいろな言い訳がありますが、とどのつまり「面倒くさいからやっていない」に尽きるのではないでしょうか。私はこれは大変もったいないことだと感じています。いくら時間が忙しくても、多少なりとも時間は取れるはずですし、多忙であれば代理店に依頼することもできるはずです。予算が足りないのであれば、スタッフと分担して改善案を考えるのもいいでしょう。

悲しいことに、改善策をアドバイスしても、実践できていない人が大半なのです。そこで私は方策を提案するのではなく、そもそも行動しよう、行動したいと思ってもらえる考え方を伝えるのが先決なのではないかと思いました。私がおすすめする考え方は以下の3つです。

1、結果を急がない

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最初はやる気満々だったのに、次に会った時にはすでに挫折している人が非常に多いと感じています。それはおそらく、皆さん結果を急ぎすぎているからではないでしょうか。もしくは高すぎる理想を掲げているのかもしれません。

例えばSNSで動物病院のアカウントを開いたのに、いいね!やコメントがまったく、もしくは少ししかつかず、諦めてしまったという事例。これは動物病院に限らず企業や個人にも多く見られる現象です。いいね!がつかず傷つき、「結局行動しても意味がない」と考えて、中途半端に終わってしまうのです。

しかし、最初からメディアに出ているわけでもない一般人や企業のアカウントに、たくさんのいいね!が押されるほうが珍しいのです。ファンを増やすためにはこまめな投稿が良しとされています。最初は全然いいね!がつかなくてもハッシュタグを工夫したり、写真の撮り方を変えてみたりするだけで、ある日いきなりバズった事例をよく見かけます。どんなに短くてもまずは最低半年を目安に、投稿を継続してみてはいかがでしょうか 。

2、見よう見マネでいいからやってみる

これもよく感じているのですが、「人のマネをするのはかっこ悪い」と考えている人があまりにも多すぎます 。「SNSなんてもうみんなやっているからやりたくない」「あの動物病院もこのサービスを既に取り入れているから、二番煎じと笑われたくない」などと考えてしまうのです。

そして、オリジナリティのあるプランを考えようとした結果、到底実現不可能なプランを打ち出して、頓挫してしまうのです。マネは決して悪いことではありません。

「マネるは学ぶ」という言葉もあるくらいです。

経営改善を考えるときには、まずいいなと思うサービスをマネしてみて、慣れてきたら自分なりにオリジナリティを足していけばいいのではないでしょうか。「面倒くさそう」「難しそう」と思うから行動力を出せないのであって、簡単にできることであれば、フットワークも軽くなるはずです。マネを繰り返すことで、きっと行動力も身についてくるでしょう。 

3、行動内容はじっくり考える

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まず何でもやってみることも大切ですが、それでもやはり「やっても意味がないこと」、すなわち「間違った努力の方向性」は確かにあります。

動物病院の経営を改善したいと考えているのに、行動力を間違った方向に発揮してしまうと、経営破綻を招きかねません。動くことは大切ですが、何に対してどう行動すべきかをじっくり考える必要があります。考えるのに時間を使うことはまったく無駄ではありません。ただし決めたことは絶対にやり遂げるという信念を持ち、実現可能なことや有益なことを考えたうえで実行に移しましょう。

行動力と合わせて実行力も意識してみよう

行動力は非常に大切なものですが、ビジネスである以上、目標をやり遂げなければ意味をなさないこともあります。そこで注目したいのが、実行力です。行動力と実行力はよく似ていますが、計画の有無という点では大きく異なります。

ひらめきや指示があれば行動力を発揮できますが、実行力は目標達成に向けての計画を立案できる力も必要です。たとえば、目の前にあるタスクをこなせる人は「行動力がある」と評価されますが、ただ闇雲にこなしているだけでは、「実行力がある人」とは評価されません。

実行力は物事を完遂する力であるため、行動力を身につけられたら、タスクをこなすスケジュールを立て、順序通りに動いてこなす実行力も意識していきましょう。

 

子供がひとつ成功するとどんどん成長していくように、成功体験は人間に大きな自信を与えてくれるものです。小さなことでも、何かひとつ成功するとそれが自信になって、次の行動の原動力になるはずです。ふと頭に思い浮かんだプランや、あたためているプランがあればまずはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

行動力に関連する記事は、以下もご覧ください。きっと参考になるはずです。

参照:行動力なくして成功なし!動物病院の経営者は誰よりも動こう

参照:打てる手は全て打つ、行動力の高い人になろう

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