商品やサービスを飼い主さんにPRするとき、すぐに購買してもらえるような導線づくりの必要性は以前お伝えしたかと思います。それとまったく同じことが、広告に対しても言えます。広告を打ち出すときは、どのようなかたちであっても、目にした瞬間に読んでもらえるようにしたいものです。今回は広告を読んでもらう必要性と、そのための広告づくりについてお話したいと思います。

すぐに広告を読んでもらわなければならない理由

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最近はメルマガやダイレクトメールで広告を打ち出す人が多いようですが、Web広告には注意が必要です。2021年にベンチマーク社が日本人に対して行ったアンケートによると、1日1~5通程度のメルマガを受信している人が最も多いことがわかっています。毎日のように、こんなにもたくさんのメールを受け取っているようであれば、受信を確認したタイミングで読んでもらわなければ、後日読んでもらえるチャンスはほぼゼロと言って良いでしょう。

また、日本人のメルマガの平均開封率は20%程度であり、多くの広告が一度も読まれることもなくゴミ箱に捨てられている現状があります。この厳しい現状のなか、何とか少しでも意識してもらえるように、魅力的な広告を考えてみましょう。情報があふれている時代だからこそ、動物病院の広告づくりにも工夫が求められています。

動物病院の広告づくりで意識したい5つの事項

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ここからは、目にした瞬間「読んでみようかな」と思わせる、魅了的な広告の作り方を紹介します。イマイチ広告効果を得られない方も、これから広告を出稿する方も、ぜひ参考にしてください。

①キャッチコピーを工夫する

毎日大量に届くチラシやダイレクトメールの中から、頭ひとつ飛び出るためには、まずヒキを強くしなければなりません。広告作成において最も有効なのは、やはりキャッチコピーです。ダイレクトメールで商品・サービスを提案する場合は、「件名」を工夫するようにしましょう。空欄や「Re:」を使っていると、本文に目を通してもらえないかもしれません。

広告にはさまざまな名キャッチコピーが存在しますが、動物病院の広告であれば、まず利用するメリットを最大限にアピールしましょう。「期間限定」「あなただけ」「これが最後です」など、相手を少し急かしたり、特別感を覚えさせたりするような文言を入れると、効果的。「今読まなければ、キャンペーンが終わってしまうかも!」と思わせることができるでしょう。「!」マークを使うと、より読者の焦燥感を掻き立てられます。

他にも「リニューアル」「新登場」などの文言は効果的です。人はどうしても新しいものに惹かれる傾向がありますので、「最新の情報をいちはやくゲットできる」と、お得感を伝えられると良いでしょう。

②キャンペーン期間を短く設定する

たまに、何か月にもわたる動物病院のキャンペーンを見かけることがありますが、これはあまりおすすめできません。なぜなら、キャンペーン期間が長いと、「まだ時間があるから、今すぐ広告を読み込まなくてもいいや」と、後回しにされてしまう可能性があるためです。これではせっかく広告を出しても、すぐに忘れられてしまいます。そのため、キャンペーンは長くても2週間程度に設定して、広告にも「期間限定」であることを強く打ち出しましょう。

③季節にあった広告をつくる

一般的に、ペットの予防接種のシーズンは春とされています。それなのに秋や冬など、季節はずれの時期に広告を出してしまうと、「予防接種はまだ先だから」と思われてしまうかもしれません。

これでは、来院者さんを増やすことはできません。「予防接種の時期に改めて広告を確認しよう」と思っていても、いざ予防接種の時期になると、広告の存在自体を忘れてしまっているものです。広告の出稿は季節に合わせて、キャンペーンが始まる直前のタイミングに出稿してください。広告を見た飼い主さんに「そういえばそろそろ予防接種に行かないといけないんだった」と、思わせることができたら成功です。

④広告のデザインと色遣いに気を配る

チラシやダイレクトメールなど、紙の広告を打つときには、ビジュアルも非常に重要です。どんなにキャンペーンの内容が魅力的だったとしても、ビジュアルが地味であると、どうしても他の広告に埋もれてしまいます。「早く読みたい」と思わせるためには、デザインにも工夫をしましょう。かわいい動物の写真は動物病院の広告の定番ですが、他の動物病院と差別化するために、少し変わった動物をあえて選んでみるとおもしろいですね。「どんな動物病院なんだろう」と、興味を持ってもらえるかもしれません。

また、ビジュアルのみならず、色遣いも重要な要素です。動物病院では緑や白を基調とした広告が多いイメージですが、赤や黄色といった人の心をかきたてる色は注目してもらいやすくなります。すぐに読んでもらう広告づくりのためには、色遣いにも工夫を凝らしてみてください。

⑤配信時間にも気を配る

例えばメルマガ広告の場合、12~13時や夜の18~21時が見てもらいやすい時間帯と言われています。反対に土日や平日の日中は、仕事や家事・育児に追われて、メールを流し見している人が多いため、この時間帯は外したうえで広告を出しましょう。

ただし、自由時間はターゲットによっても異なります。主婦であれば、平日の日中が空きやすいということも多いので、その時間に出稿するのもひとつの手です。

 

頑張って作った広告が多くの人に読まれるようになると、モチベーションも上がり、次もまた良い広告を制作できるようになります。「広告効果を感じられない」「キャンペーン効果が見られない」ということであれば、一度作り方や出稿方法を見直してみてください。動物病院の広告は年々増えているため、他院との差別化はマストです。

 

 

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