動物病院の集客力をアップする方法のひとつとして「広告」の存在を、以前このブログでもお話しました。その際にホームページやSNSを有効な施策として取り上げたかと思います。
しかし、SNSはとにかく、ホームページの制作経験がない人がいきなりゼロから立ち上げるというのはかなり難しいことですし、時間もかかりますよね。日々の業務で忙しい動物病院経営者であれば、ホームページ制作会社に自分の病院のWebサイト制作を依頼するのが最善かつ最短かと思います。
そうかといって、制作会社にホームページの制作を100%丸投げすることはあまりおすすめと言えません。なぜならホームページ制作会社の仕事はあくまで自社サイトを制作することであって、集客力を高めるサイトづくりを行っているわけではないからです。
おそらくほとんどの人にとって、ホームページ制作の目的は集客力アップにあるかと思います。せっかく費用をかけてホームページを立ち上げたのに、閲覧してもらえなければ意味はありませんよね。そのようなことがないように今回は効果的なホームページの作り方と合わせて、集客力アップを狙うコツについて紹介していきます。
ホームページ制作にはマーケティング能力が必須
Google などの検索キーワードに「動物病院」と入れて検索してみてください。ちなみに、私が今試してみたところ「動物病院」だけの検索キーワードで2億2,200万件もヒットしました。「動物病院 東京都」で絞っても、まだ4,000万件もヒットするのです。
たとえば皆さんはひとつのキーワードで検索した時に、上位何記事までクリックしますか?大体5件前後、多くても10件程度ではないのでしょうか。20ページ目に出てくるWebサイトはほとんど開きませんよね。
そうなのです。ホームページの閲覧者を増やすためには、できる限り検索上位にサイトを食い込ませる必要があるのです。 そのためには検索されやすいキーワードをホームページ内にたくさん入れたり、人目を惹く写真を使れたりして見応えのあるホームページにする工夫が求められます。
Web マーケティングの世界では、この施策を「SEO(=Search Engine Optimization)」と呼んでいます。一見簡単そうに見えますが思うようにいかないことも多く、Webマーケティングプロに頼んでいる企業がほとんどです。
他にもホームページの導入を誘うためにリスティング広告を使ったり、他のページから自分の動物病院に訪問してもらうためのランディングページを作ったりするなど、Webサイト制作にはさまざまなコツが求められます。
これはホームページだけではなく、SNSでも同じことが言えます。よくいいね!やコメント数が伸びたTwitterの投稿を「バズる」と表現することがありますが、これを狙うためにはうまくSNSを運用して、アクセス数を向上させる必要があります。この施策は「SMM(=Social Media Marketing)」と呼ばれるものです。
ここまで読んでいただいて、いかがでしょうか。「とても自分では対応しきれないから、制作会社に任せよう」と考える方が多いかもしれません。
制作とマーケティング、それぞれ納得いく会社の選び方
その時に覚えておいていただきたいのは、「ホームページ制作会社=Webマーケティングのプロではない」ということです。
詳しく調べてみるとわかりますが、ホームページ制作会社にはただクライアントの希望をもとに言われた通りのホームページを制作する制作専門会社と、Webマーケティング担当者が在籍していて効果的なホームページを制作する会社のふたつがあります。
最近はWebサイトの立ち上げとWebマーケティングの両方を行う会社が増えつつありますが、そうでないところもまだまだあるので注意しましょう。また、「制作とマーケティングどちらもできます」と言いながら、どちらかのスキルが偏っている会社に当たってしまうことも。
「ホームページのできはいいけど、集客効果が得られなかった」
「集客効果はある程度あったけれど、ホームページのイメージと自分の動物病院のイメージが離れすぎている」
これは、どちらも良くありません。両方納得できる制作会社やマーケティング会社を選びましょう。
「ホームページはA社がいいけど、マーケティングがしっかりしているのはB社なんだよな」
ということであればホームページ制作と Webマーケティング、それぞれに特化した会社に依頼するという手もあります。
それによってより高い集客効果を期待できますが、業務が煩雑になったりコストが倍かかって予算が上がったりする失敗事例も聞きますので、見積もりを取るなどして納得のいく着地点を探しましょう。
ホームページ制作会社もWebマーケティング会社も、検索したらインターネット上にたくさん出てくる時代ですが、納得のいくものを作るためには動物病院のホームページの制作実績がある会社が無難と考えられます。
自分が良いと思える動物病院の事例があれば、参考として制作会社に伝えるのもおすすめです。
いずれにしても「制作会社に任せておけば、すべて安心」と考えるのは危険なこと。ホームページやSNSは、自分の動物病院の顔とも言えますのでこだわって依頼しましょう。