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あなたは岡本太郎という芸術家をご存知でしょうか。

大阪万博の「太陽の塔」を制作したことで知られる岡本太郎は哲学家としての一面もあり、有名な名言「芸術は爆発だ」以外にも「迷った時は困難な道を選べ」という言葉を残しています。

岡本太郎以外にも「迷ったときには困難なほうを選べ」といった趣旨の発言をしている著名人は少なくありません。

「安全にやろうと思うのは、一番危険な落とし穴なんだ」はスティーブ・ジョブズ、「人生の岐路に立ったとき、どっちの道を進むか迷ったときは、困難なほうを選ぶとよい」は松下幸之助の言葉です。

私自身も、どの道を選ぼうか悩んだときにはできる限り困難なほうを選ぶようにしています。

それにはいくつかの理由があるのです。今回はあえて困難な道を選ぶ意義についてお伝えしたいと思います。

本当に困難な道とは

そもそも「困難な選択肢」とは具体的にどのような選択肢を言うのでしょうか。なんとなく「周りの理解を得られないこと」「自分が苦手とすること」「リスクが高いこと」などを想像する人が多いかと思います。これらに共通して言えるのは、「未知の分野」であることです。理解できないから拒絶されてしまいますし、これまで「苦手」の一言で済ませて積極的に取り組んでこなかったからこそ、二の足を踏んでしまうのです。

しかし、未知の分野にチャレンジしてみることで、新しい気づきを得られる機会に恵まれやすくなります。良いことであっても、悪いことであっても、新しい分野に挑戦してみたことで喜びや反省、感動など、何らかの感情があなたのなかに生まれるはずです。そして、それは今後のあなたのビジネスに大きな影響を与えてくれるでしょう。私が困難な道を選ぶことを推奨する理由はまさにここにあるのです。

楽な方策を選ぶときのデメリット

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困難な道とは対照的に、楽な道はどうしても単調になりがちです。ルーティンワークは慣れ切っているため深く考える必要がなく、作業を簡単に終えられますよね。それ自体は悪いことではありませんが、新しい施策を考えるときに楽な選択肢を選ぶクセがついていると、劇的な改善はのぞめません。

また、いつも変わらない業務内容は、あなただけではなくスタッフのモチベーションも著しく低下させます。ルーティンワークでさえ手を抜くようになり、トラブルが発生してしまう恐れも考えられます。

そのため、時には頭を使わなければならない仕事を取り入れ、緊張感を持って仕事を進めるようにしましょう。それによって院内も活性化していくはずです。

困難な道を選ぶときの注意点

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困難な道をあえて選ぶことによって、新しい気づきを得られるようになるのは確かです。しかし、いついかなる時にも困難な道を選ぶべきだと言っているわけではありません。困難な道を選んだ結果、挫折してしまったり、高すぎる目標に対して熱意を失ってしまうことがあるためです。ここからは複数の選択肢から選ぶときに気をつけたいポイントを紹介します。

自分で選択することに意義がある

あなたがあなた自身に対して困難な道を選ぶのは、素晴らしいことです。しかし、困難な選択肢をスタッフなどの他者に課すのはできる限りやめましょう。困難な道を選ぶ行為は、自分にプレッシャーをかける行為でもあります。それが第三者から与えられた課題となれば、かかるプレッシャーはさらに大きくなるでしょう。うまく乗り越えられるスタッフであればいいのですが、ストレスに耐えかねて挫折する人も出てくる可能性大です。達成感を味わってもらうためにも、目標は自分で決断させることをおすすめします。

自分の心の声に従う

成功者たちの言葉を真摯に受け止めすぎて、何でも困難な道を選べばいいと思っているかもしれませんが、それは間違いです。もちろん困難な道はあなたを成長させてくれますが、それもあなたが継続できなければ徒労に終わってしまいます。あとに残るのは後悔と虚しさだけです。最初は「困難な道でも頑張れる」と思っても、本当にやりたいことでなければ人は辛いことを継続できません。そのため困難な道を選ぶときには、そもそもその目標は必ず達成すべきことなのか、本当に自分のやりたいことなのかをじっくり考えるようにしましょう。

苦しいときには無理せず楽な道を選ぶ

長い社会人人生の中では楽しいときもあれば辛いときもあります。辛いときに困難な道を選ぶと挫折しやすくなり、さらにモチベーションが下がるため要注意です。自分の調子が優れないと感じたときには無理をしないで簡単な方法を選び、回復を待ちましょう。そして調子が上向きになってきたらハードルの高い仕事に向き合い、緩急をつけるようにしてください。

 

「急がば回れ」という諺がありますが、あえて困難な道を選ぶとあなたの仕事能力が上がり、その後の仕事が楽になることがあります。「今は辛くても未来はきっと明るくなる」と信じ、ときにはハードルの高い仕事を選ぶようにしてみてください。

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