砂地を歩く人

誰でも苦手なことや嫌いなことがひとつやふたつあるものです。

動物病院の仕事においても、診療や事務、経理、人間関係などのなかに不得手なことがある方も多いと思います。

しかし、仕事である以上、いつまでも放置しているわけにはいきません。

「何とかなるだろう」「誰かが代わりにやってくれるだろう」と思い、いつまでも後回しにしていると「逃げ癖」がある人とみなされてしまいます。

こうなると飼い主さんやスタッフからの信頼を失い、仕事そのものに支障をきたすおそれがあります。

そして、この逃げ癖を自覚できていない人も少なくありません。

そのため今回はまず逃げ癖の定義から逃げ癖によって生じる仕事のリスク、そして解消法までを紹介します。ぜひ参考にしてください。

「逃げ癖」がある人の特徴とは

言葉の白黒写真 決してあきらめない

まず、以下の項目に当てはまるものがないかどうか、確認してみましょう。

  • ややこしい問題に当たると、すぐに面倒くさいと感じてしまう
  • できる限り失敗はしたくない
  • 「逃げるが勝ち」という考えもありだと思っている
  • 今すぐに始めなくても間に合うと思いがち
  • 根拠のない自信がある

ひとつでも当てはまる項目がある人は要注意です。すべての項目に共通して言えるのは、「責任感がない」ということ。これは動物病院の経営者として致命的と言えるでしょう。

トラブルしか生み出さない業務にいつまでも執着するのは確かに非効率であり、ときには「逃げるが勝ち」と考えるのもありでしょう。しかし、いつも何かに諦めている自覚がある方は、一度仕事に対する姿勢を見直してみるといいでしょう。

「逃げ癖」がもたらす悪影響

逃げ癖は飼い主さんや院内のスタッフ、取引業者、そしてあなた自身にもネガティブなマインドを与えます。口ばかりで実行力のない経営者に良い印象はなく、スタッフのあなたへの評価は下がる一方です。周りから敬遠され、孤立してしまえば、さらに逃げ癖は加速しやすくなります。

逃げ癖は「癖」というように、一旦染み付いてしまうとなかなか治りません。転職を何度も繰り返す人がいますが、これは典型的な逃げ癖と言えるでしょう。そして自覚していないつもりでも、逃げを繰り返していると自信がついていきません。院長がネガティブな動物病院は、決して栄えていかないでしょう。このように逃げ癖は誰にとってもプラスにならず、負のループを生み出す一方です。

自分自身はもちろん、スタッフに逃げ癖があると感じたら、改善策を立ててみることをおすすめします。

逃げ癖を克服する5つの習慣

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逃げ癖の怖さをおわかりいただけたかと思います。しかし、ひとつひとつ目の前のことに取り組んでいくだけで、悪癖は改善できるはずです。ここからは身に付けておきたい5つの習慣を紹介します。

自分でやらざるを得ない状況をつくり出す

逃げ癖がある人の特徴として、楽な仕事だけを自分でこなし、面倒な仕事は他の人に任せようとする点が挙げられます。このような態度で周りから信頼されるはずはありませんよね。自分は楽なことだけしているつもりでも、知らず知らずのうちに周りから距離を置かれていて、決して楽にはなっていないのです。

どうしても人に任せてしまう人は、自分でやらざるを得ない状況を作り出しましょう。環境を変えて自分自身を追い込むことで、責任感が生まれていくかもしれません。

目標達成のハードルを下げる

目標のハードルを上げるとゴールが遠くなり、途中でどうしても挫折しがちです。この挫折がまた逃げ癖を生み出してしまうため、まずはゴール設定を甘くしてみましょう。小さな目標でも達成することによって自己肯定感が育まれ、次第にハードルの高い目標にも積極的に取り組めるようになります。

失敗したことに言い訳をしない

失敗は人のせいにしたくなるものですが、そればかりしていては成長は見込めません。まずは失敗を受け止めるところから始めてみましょう。そして、どこを改善すれば成功しそうなのか考えると、失敗にも再度チャレンジしようという気持ちが生まれてくるはずです。一切の言い訳は排除し、失敗に向き合うようにしてください。

期限を定める

締め切りがない仕事は、どうしても後回しにしてしまいがちです。自分の苦手な仕事であればなおさらでしょう。逃げ癖を断ち切りたいのであれば期限を定め、それまでに必ず終わらせるように仕事へ取り組みましょう。時間が限られていることで仕事への集中力も高まり、結果的に質の高いパフォーマンスを発揮することができます。そこまで頑張れば、きっと逃げ癖も改善されるでしょう。

適切な仕事の分担をする

逃げ癖のあるスタッフが多くいる場合、仕事の分担を見直してみるのもひとつの手です。このときには、一人ひとりに合った仕事を割り振るようにしてください。得意分野の仕事であれば、途中で投げ出すスタッフもいなくなるでしょう。そして仕事を達成したことで自信が生まれ、次の仕事には積極的に取り組めるようになるはずです。

 

逃げ癖は、誰にでもつきやすいものです。特に仕事へのモチベーションが下がっているときには要注意。少しでも仕事を後回しにし始めたら、今回紹介した5つの改善策を思い出してみてください。

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